2010年1月16日 (土)

「チルドレン」 伊坂幸太郎

チルドレン (講談社文庫) チルドレン (講談社文庫)

講談社 2007-05-15
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5つの短編集でもあり、1つの長編でもありました。それぞれの物語は、ミステリー風あり、子どもを更生させようと奮闘する家裁調査官の物語あり、親子・夫婦の確執の物語あり。深刻ではなく、ちょっとにんまりしてしまうような、でも少しチクっとくるような、ハートウォーミングでもない、でもハッピーになれる、ちょっと不思議な読後感でした。

1つずつ読み進めていくうちに、1人の人物が全ての話に共通して登場していることがわかり、その人物である「陣内」の独特で魅力的なキャラクターが、それぞれの短編でとても良い役割を果たしています。と同時に、型にはまらないけどすごいことをする「陣内」という人物にどんどん魅力を感じるようになります。

5つの短編の時間軸は順番ではなく、10年後になったり10年前になったりといった感じで行ったり来たりします。
陣内という一人の人物がどうやって出来上がっていったのかを、「こういう人物になったのには、実はこんなとがあった」と時間を遡って重要なエピソードだけを描くことにより、人物像が凝縮されて浮かび上がってくるのが面白いです。

ちょっとこれまでに出会ったことがない種類の作品で面白かったです。

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2010年1月11日 (月)

新・三銃士 第20回 ~三谷さんのサービス精神

NHK連続人形活劇「新・三銃士」も先週金曜放送の第20話でちょうど半分が終了。

第20話「波乱の舞踏会」は、アンヌ王妃の首飾りは結局見つからぬまま始まってしまった舞踏会で、登場人物が勢ぞろいで首飾りをめぐる攻防を繰り広げました。

舞踏会のセットの華やかなこと!

食べ物の小物もとても凝っていて、おいしそう!

年明け最初の回を、このような華やかな舞踏会、しかもオールキャスト、ドタバタ、に設定したNHK&三谷さんのサービス精神を感じました。

これからシリアス展開になるのかはわかりませんが、「新選組!」の「寺田屋大騒動」の回を思わせる、リフレッシュの回かなと思いました。

さて次回(1/15日)放送は、第1回~第20回の内容を振り返るダイジェスト的な内容とのこと。途中を見逃した方や、これから見てみよう、と言う方は、要チェックです!

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2010年1月 9日 (土)

初春歌舞伎公演「通し狂言 旭輝黄金鯱」

年明け最初。今年もよろしくお願いいたします。

さて2010年明けて1月3日、国立劇場で初春歌舞伎公演を観に行きました。

実は人生初歌舞伎。4時間近くある(途中休憩が2回あり)ということで、もしかしたら途中で飽きてしまうかも・・・と若干の不安がありましたがなんのその、あっという間に4時間過ぎました。

初日ということで開演前に尾上菊五郎さん、菊之助さんなど出演の方々による樽酒の鏡開き。会場となったロビーには人があふれていました。その後その樽酒がふるまわれ、私も長蛇の列を並び、いただきました。華やかな気分に。

そして開演。大凧に乗った菊五郎さんが3階席から宙吊りで舞台まで降りてきたり、菊之助さんが本物の水(本水)の中を金の鯱と格闘したりと大迫力でしたし、飽きさせないテンポのよさと、なんといっても華やかさがありました。

原作が上方歌舞伎ということもあるのでしょうか、全体的に「笑い」の部分が関西のお笑い(○本新喜劇とか?)っぽい気がしました。歌舞伎ももともとは大衆演劇的なものですし、歌舞伎の「笑いの型」のようなものが現代にも活きているということなのかもしれません。

この日はNHK-BS2の生中継が入っており、帰宅後録画したものを見ましたが、私が今回「こんなこともやるんだ!(笑)」一番驚いた、おおいなる「初笑い」部分は、カットされて(代わりに解説のお話)ましたcoldsweats01

生の舞台を観に行った人だけのお楽しみ、なのかもしれませんね。

Kabuki

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2009年12月27日 (日)

葉加瀬太郎 コンサートツアー2009 『My Favorite Songs』

2009年12月27日 グランキューブ大阪にて。

葉加瀬太郎さんのアルバム「My Favorite Songs」を引っさげてのツアー千秋楽。

なんとゲストとして「My Favorite Songs」でもコラボしている、ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロさんと、ギタリストの押尾コータローさんも登場。心にしみるプレイを聴かせていただきました。

3時間弱があっという間に過ぎました。

普段クラシックコンサートに行くことの方が圧倒的に多いので、目の前の奏者からではなくスピーカーから音が聞こえてくることに最初は少し違和感を感じたのですが、すぐに気にならなくなり、かえって心地よくなり、没頭できました。

葉加瀬さんはやっぱりエンターテイナーですねぇ。MCも面白いです。お客さんに音楽を楽しんでもらうために、音楽以外のことでも体を張るのがいいですね。そしてそれをご本人も楽しんでらっしゃるように見えて、そこもまたいいなぁと思います。

 

音楽を楽しんだ!という感覚は、いいものです。

日ごろの仕事では、何かの結論には何かと根拠や理由などのロジックが求められるので、そういった論理的思考の癖が付いてしまっている気がしますが、それはやっぱり偏った癖だなぁとしみじみ思いました。

このコンサートは、○○だから楽しい、という分析的な理由などなく、そのまま、音楽を音楽としてダイレクトに楽しみました。

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2009年12月10日 (木)

アンサンブル・ベルリン コンサート

2009年12月9日 いずみホールにて。

アンサンブル・ベルリンは、ベルリンフィルのメンバーによる室内楽グループです。編成は、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ファゴット、オーボエ。

【演奏曲目】

  • L.V. ベートーヴェン:弦楽五重奏曲(原曲:ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17)
  • C.M. ウェーバー(W. レンツ編曲):オーボエ、ファゴットと弦楽のための七重奏曲(原曲:ピアノ・ソナタ 第4番 ホ短調 作品70)
  • W.A. モーツァルト:オーボエ、ファゴットと弦楽のためのハーモニームジーク(歌劇『偽の女庭師』より)
  • C. トリイバート/E. ジャンクール:オーボエ、ファゴットと弦楽のための幻想曲(ロッシーニ歌劇『アルジェのイタリア女』より)
  • A. パスクッリ:オーボエ、ファゴットと弦楽のための協奏的大六重奏曲(ロッシーニ歌劇『ウィリアム・テル』より)

奥行きを感じる温かい演奏がとてもよかったです。(ガシガシとしたパワープレイはあんまり好きではないので・・・)心地よすぎてうとうとしかけましたがcoldsweats01
私などが言うのもおこがましすぎますが、個人個人のレベルがとても高くて、そしてアンサンブルもはまってて、素晴らしかったです。

実はお客さんの入りが良くなくて、座席中腹ブロックがなぜか綺麗にすっぽり空っぽという状態だったので、わざわざベルリンから大阪に来ていただいたのに申し訳ないという気持ちだったのですが、熱演していただけて、嬉しかったです。時間が経つにつれて、会場が一体になる感じがありました。

特に、オーボエが大活躍だったのですが、オーボエ奏者のクリストフ・ ハルトマンさんがとてもお茶目な感じな方で、アンコールで笑顔で手を振る姿に、「かわいい」という声も(40歳過ぎてらっしゃるようですが)。他のメンバーの方も手を振ってくださって、アットホームな雰囲気でした。

いずみホールには初めて行きましたが、室内楽にぴったりのこじんまりとした上品なホールで、個人的にかなり好きなコンサートホールでした。

オーケストラに比べれば地味な印象のある室内楽ですが、ぜひまた行きたいと思いました。

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2009年11月15日 (日)

「感想戦」ってなんか素敵

TVをザッピングしていたら将棋の感想戦をしていました。

感想戦(かんそうせん)とは、囲碁将棋チェス麻雀などのゲームにおいて、対局後に開始から終局までを再現し、対局中の着手の善悪や、その局面における最善手などを検討することである。 (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

今の今まで対戦していて勝者と敗者に分かれた二人が、この手はどうだったとか、こういう手もあったかも、とかを検討しあってお互いの能力向上につなげるなんて、素敵です。

そこには、勝者の驕りがないし、敗者に救いがある。

ビジネスを含め、世の中の勝負事の殆どには感想戦はないだけに、余計に心温まる感じがしました。

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2009年10月26日 (月)

「泣く大人」 江国香織

泣く大人 (角川文庫) 泣く大人 (角川文庫)

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雨が降っている休日の午後、少し憂鬱な気分を晴らしたくて落ち着いたクラシック音楽をかけ、温かいミルクティーを手元に置きながら読む。

・・・というのにあっている本、と思います。気分を変えるためには形から入るのも大事、かなあと。

まさに今日、実践しちゃいました。

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2009年10月17日 (土)

面白い! 「新・三銃士」

今週月曜から始まった、NHK教育の連続人形活劇「新・三銃士」。

期待通り、いえそれ以上に面白いです。

まずは、画面の美しさ。人形はもちろん、セットの作りこみも細かいけれど手作りの温かみもあって、見とれてしまいます。

キャラクターも徐々に個性が見えてきました。ダルタニアンが可愛いですhappy02
第5回のエンディングで三銃士が剣を掲げて「一人はみんなのために~」をやっている奥で、一人で剣を掲げているところなんか、いじらしいcatface

ところどころ、くすっとするところもあって、20分があっという間です。オープニングの音楽が頭から離れません。

久々に、次回が待ち遠しい番組になっています。

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2009年10月 4日 (日)

「インストール」 綿矢りさ

インストール (河出文庫) インストール (河出文庫)

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「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞した作家のデビュー作。17歳時の作品だそうです。

自分らしさみたいなものがどんどんそぎ落とされていってしまう気がする。
このまま、みんなと同じ生活をしていていいのだろうか?

―といった、10代半ばの焦燥感のようなものを持つ高校生の少女の話です。

「蹴りたい背中」を読んだ時も思ったのですが、瑞々しいです。と同時に、こういう文章を書けてしまう17歳に少し嫉妬。10代らしい葛藤を、青臭くなく、8分立てくらいに泡立てた生クリームみたいに(?)なめらかに、オトナにも通じる言葉で流れるように書かれています。

20代になってもこの瑞々しさを保っているのか、あるいは卒業して新しい境地を見出したのか、作者の近作を読んでみたいと思いました。

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2009年9月26日 (土)

楽しみ! 「新・三銃士」

NHK教育テレビではじまる、三谷幸喜さん脚色の人形劇「新・三銃士」。

いよいよ、10月12日からですねhappy01

公式HPに掲載されている登場人物の人形が、とても素敵です。

この人形たちがどのように物語をつむぎだすのか、とっても楽しみです。

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