2014年12月14日 (日)

人形劇 シャーロックホームズ 第10回 失礼な似顔絵の冒険~「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」より~

【あらすじ】
似顔絵を特技にするベッポがホームズのもとを訪れた。ベッポは授業中に描いた似顔絵を、学園一怖いミルヴァートン先生に取り上げられてしまい、それを取り返してほしいというのだ。

以下、ネタバレありの感想です。

ホームズのことだから、何か策を練ってミルヴァートン先生から取り返すのかと思いきや、
単純に、ただミルヴァートン先生の部屋に忍び込みましたね(^^;)

今回は、ホームズの謎解きはなく、「怖い先生」で通っているミルヴァートン先生の不器用な優しさを描く内容でした。

ミルヴァートン先生の部屋で自習していた少女アガサは、ホームズが気に入ってしまったようで、困ってしまうホームズ。

「ちゅー」を迫られて焦ったり、朝アガサが部屋にやってきてここで朝食を食べると言われ、椅子を投げつけたいけど抑えてプルプルしていたり、いつも冷静なホームズが、慌てたり感情的になったりするところが何とも可愛いですね。

それにしても、、、ベッポが描いたホームズやワトソンの似顔絵は、他の人の似顔絵はカッコいいのに、なぜお笑い路線に・・・

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2014年12月13日 (土)

「紫式部ダイアリー」感想

作・演出:三谷幸喜
出演:  長澤まさみ 斉藤由貴

【あらすじ】
とある文学賞選考会の前夜。選考委員を務める二人の女流作家「清少納言」(斉藤由貴)と「紫式部」(長澤まさみ)。
ベストセラーとなったエッセイ「枕草子」で地位を築き、大御所となった清少納言と、「源氏物語」で一躍売れっ子となった新進気鋭の若手、紫式部。
二人がバーで飲みながら翌日の選考会のことを話していくうちに、お互いの作家としてのプライドをかけた「オンナのバトル」に・・・

以下、毎度のごとくネタバレしていますので、ご注意ください。

ベテランと売れっ子若手。

表面的にはバーカウンターで飲む同業の先輩後輩トークですが、お互いに言葉の端々にトゲがあり、テーブルの下で蹴りあってるような会話。

ベテランとしては、若手の台頭によって自分の地位が脅かされ、自分が過去の人間になってしまうことを恐れる気持ちがあり、

一方若手としては、自分の方がいい仕事をしていると思うのに、業界をベテランが仕切っているのが面白くない気持ちがあるでしょう。

「清少納言」と「紫式部」は、そういう構図を象徴的に表したモチーフであって、実際のこの二人の物語というわけではありません。

影響力あるベテランとしての地位を保とうとしつつも愛らしく、そして若手の台頭に焦りも見せる斉藤由貴さんの清少納言は、危ういようでいて、いやいやどうして決して揺るがない自信、威厳を感じられました。

長澤まさみさんの紫式部は、キリっとした立ち姿が美しく、意地の悪い振る舞いも、若いという強さと自信が感じられるからか嫌味にならず、「ここまでくればあっぱれ!」と言いたくなるようなキャラクターでした。

三谷さんがパンフレットのインタビューで、この二人は今の自分と20年前の自分と言われていました。

20年前の三谷さんといえば、「君となら」の初演やドラマ「王様のレストラン」の頃。

最近のコラムを拝読していて、20年前のご自分に対して、奮起せねば!と思われているような節もあるので、そういったこともこの二人に現れているのかもしれません。

また、三谷さんが意識するような後輩世代の脚本家ってクドカン(宮藤官九郎)さんくらいかなと思っていたら、やはりクドカンさんを意識してらしたみたいですね。

清少納言が三谷さん、紫式部はクドカンさんであてはめると、見た目の話とか、多彩さとか、その要素も入ってる気がします。

さてオンナのバトルの行方ですが・・・

バトルでは優位に立つ、売れっ子の紫式部でさえ、次の世代の若手の台頭に焦りを感じていたことがわかります。

これは作家だけでなく、どのような職業にもあることなのではと思います。

そして、1000年後には作者が美人だったかとかどんなスタイルだったかなんて関係ない、作品だけが残るのだ、という言葉。実際に紫式部と清少納言の作品は1000年たっても読み継がれているからこそ、この二人をモチーフにしたことが説得力を増す効果があったと思います。

少し気になったのは、紫式部が清少納言の力も借りて「源氏物語」の(いわゆる)宇治十帖後半のストーリーを考えたのに、結局紫式部は待っていた編集者にその内容を伝えずに連載を落としてもいいと言ったのはなぜかが謎のままだったこと。
清少納言の力を借りてアイディアが膨らんでいったことが悔しかったのでしょうか。

そしてラスト、紫式部は「紫式部ダイアリー」に清少納言とのバーでの出来事をなんと書いていたのでしょう。

三谷作品で、明かさずに終わる、という形も珍しいように思いました。

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2014年12月 7日 (日)

 人形劇 シャーロックホームズ 第9回 愉快な4人組の冒険(後編) 〜「4つの署名」より〜

【あらすじ】
アーサーに引き続き、合唱団「トレジャーズ」のショルトー兄弟が襲われた。やはりコンクール出場を巡って、残りの一人のメンバーであるジョニーが犯人なのか。そして「アグラの宝物」という曲に何があるのかー

以下、ネタバレ満載なのでご注意を。



保健室の先生、アイリーン・アドラー再登場。ワトソンのメアリーに対する分かりやすい可愛らしい恋心に対して、口では絶対認めないけど、アドラー先生に褒められてドギマギするホームズの様子で密かな恋心が伝わってきます。声と人形操演の見事さですね。

レストレードの制止を振り切って現場に入っていくホームズとワトソン。

犯人の痕跡を見つけたホームズの一言「運を利用しないことを怠慢というんだよ。」 かっこいい!

そして、犬のトビー、ベイカー寮遊撃隊の大捕物。

以前の依頼人たちが再登場。

メアリーに毎週届いた謎の絵葉書。

「アグラの宝物」をめぐるジョニーの恋物語。

色んな要素が詰め込まれているけど、それぞれが粒立っていて効いてました。

合唱団4人の仲直りも合唱で、なんかいいな~。
合唱もそれ単独で美しく、もっと聴いていたかったです。

ラスト、音痴なワトソンに「やめてくれ!」と困り果てるホームズ。この二人はホントいいコンビになりましたね。

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