2014年8月 7日 (木)

楽しみ、『君となら』

いよいよ、2014/8/9(土)から始まる、三谷幸喜作・演出の舞台『君となら』。

1995年の初演をTV放送で見て(その感想はこちら)、演劇を見て笑いが口をついて出てしまうなんてことがあるんだ!とすっかり虜になってしまった作品の再演。

初見の方は、ぜひ

・嘘をごまかすためにさらに嘘を重ねて事態がどんどんややこしくなる面白さ

・誤解が誤解を生んで突拍子もない言動や行動をする人たちの面白さ

という、三谷コメディの真髄を堪能していただければと思います。

個人的に気になるのは、今回出演される草刈正雄さんの劇中での扱いです。

初演ではセリフで「草刈正雄」という名前が出てきたのですが、今回はどうなるんでしょうか・・・?

(と思っていたら、8/7付け朝日新聞夕刊の三谷さんのコラムで判明していました^^; )

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2014年7月 6日 (日)

「抜目のない未亡人」感想

原作:カルロ・ゴルドーニ 上演台本・演出:三谷幸喜
出演:大竹しのぶ 岡本健一 木村佳乃 中川晃教 高橋克実 八嶋智人 峯村リエ 遠山俊也 春海四方 浅野和之 小野武彦 段田安則

楽士たち 坂本弘道 園田容子 佐々木憲

新国立劇場にて観劇

【あらすじ】
結婚のため引退をしていた、元大女優・ロザーウラ。
未亡人となったことをきっかけに女優に復帰しようと、国際映画祭が行われているヴェネチアにやってきた。
ロザーウラ復帰の噂を聞きつけた4人の映画監督たちが、復帰作を撮らせて欲しいと彼女が滞在しているホテル・アマンテスにやってきて、彼女の恋人の座とともに復帰作の栄光をつかもうと熱烈アプローチしてきて・・・

ストーリーはシンプル。
4人の映画監督たちが四人四様にロザーウラの気を引こうと次々にやってくる。
笑いのネタがちりばめられて、あっという間の2時間弱。
加えて登場人物が多く、舞台上も華やか。
終盤の、大竹しのぶさんの七変化は圧巻。

以下、ネタバレを含みますのでご注意を。

まずは主役のロザーウラを演じる大竹しのぶさん。
過去の人と思われてしまっている大女優の面目躍如、4役を演じ分けて映画監督たちをギャフンと言わせる場面がありますが、それぞれ全く違う人に見えてすごい!

また、舞台の進行役を担うホテル従業員=八嶋智人さん、となるとピンとくるのが『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』。
本作も『バッド・ニュース~』も、いわゆる「いい意味で後に何も残らないコメディ」である共通点があることから、三谷さんには八嶋さんがこういう役柄にはピッタリと考えているのかしらと思いました。

映画監督の一人を演じる高橋克実さんは、現実離れした(?)役柄ですが、熱演。

木村佳乃さんを『ただ美しいだけで演技はダメな女優』という役柄に配役する贅沢さ。

小野武彦さん演じるロザーウラの父親のちゃっかり者は、『王様のレストラン』のギャルソンを彷彿とさせて、ニヤリ。

この前の『酒と涙とジキルとハイド』に続き、純粋コメディ続きで、ファンとしては嬉しいです。

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2014年6月21日 (土)

DVDで観られる!三谷幸喜 おすすめ6作品【舞台編】

※三谷さんのオリジナル作品ではないものは除きます

三谷さんの作品を見たことがないという方向けにオススメと思う作品を、個人的な観点で選んでみました。

(作品名をクリックすると、作品感想記事にリンクします)

◆ただ笑うため!「後に何も残らない」コメディー『バッド・ニュース☆グッド・タイミング

三谷さんの喜劇作家としての基本、コメディー。
しかも、笑いだけで後に何も残らない、純粋なコメディー。
笑おうと思って笑うのではなく、観ていると自然に笑い声が口から漏れてしまい、自分でも驚いてしまいます。

『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』は、結婚式を数時間後に控えた花嫁と花婿の結婚式までのドタバタ劇。
勘違いの積み重ねとすれ違い、三谷さんのシチュエーションコメディの要素をすべてつぎ込んだ作品です。伏線解決の面白さが満載、ち密な構成にも脱帽です。

なおこのカテゴリでは他に1995年・97年の『君となら』や2014年の『酒と涙とジキルとハイド』があり、どちらもホントに笑いに次ぐ笑いで面白いです。
ですが、あいにく『君となら』は映像パッケージ化されておらず、『酒と涙とジキルとハイド』もまだ(パッケージ化されるかも不明)です。

『君となら』は2014年に再演されるので、大いに期待です。

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三谷幸喜
パルコ  2002-03-01


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◆笑いもありつつ、ぐっとくるストーリー『笑の大学』『コンフィダント・絆

三谷さんの作品の中では、こういう作品が一番多いと思うので、選ぶのはとても悩ましいです。。

『笑の大学』は、第2次大戦中の検閲官と芝居の台本の検閲を受ける喜劇作家との、1週間のやりとりを描いた二人芝居。

検閲を受けることで逆に面白くなっていく台本と、喜劇を完全否定していた検閲官と、喜劇作家であることを貫く脚本家の関係性の変化がとても面白いです。この脚本家に重ね合わせた三谷さんの喜劇作家の矜持のようなものも感じます。

『コンフィダント・絆』は、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シュフネッケルという実在の画家をモチーフにしながら、無名時代の彼らが無名だからこそ一緒に頑張っていこうという仲間意識をベースに、「才能」に対する羨望、嫉妬、認められない苦悩、残酷さを描いています。登場人物それぞれを愛しく感じ、観た後は切なくなります。

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三谷幸喜
パルコ  2012-04-01


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◆構成の妙!『マトリョーシカ』

松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松本紀保さんという親子共演の舞台。

【ストーリー】
ベテラン俳優が後継者を選ぶために行った極秘オーディション。そこには幾重にも塗り重ねた「秘密」が存在した。
どこまでが現実でどこからが芝居=虚構か?
洒脱な会話に隠された荘厳とも言える真実を知った時、客席は深い感動に包まれる。
(パルコステージショップ サイト(https://www.parco-city.com/shop/18pla017/18pla017/item/view/shop_product_code/PLS0023)より)

内容があたかもマトリョーシカのように多重構造になっており、三谷さんの脚本の構成力に
うならされます。

この構成に近いものがあるのが藤原竜也さん、中村勘九郎さん、吹石一恵さんの三人芝居『ろくでなし啄木』。

気が付きましたが、どちらも男性二人女性一人のお芝居ですね。
(そして、どちらも私は感想をアップしていなかったですね・・・)

4891948442 マトリョーシカ (PARCO劇場DVD)
三谷幸喜
パルコ  2003-02-01


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◆笑いを封印?重厚なシリアスもの『国民の映画

【あらすじ】舞台は1940年代のドイツ。ヒトラー内閣のもと、宣伝大臣のゲッベルスはすべての芸術とメディアを検閲する権利を持っていた。冷徹だが、実は無類の映画好きで、愛する作品は「風と共に去りぬ」。

そんな大臣がある日、映画人を招きパーティを開く。実は彼は、理想のスタッフ・キャストを使い、ドイツ国民が誇れる「国民の映画」を作ろうとしていたのだ。こうして、政治に映画人とナチス高官の、駆け引きと陰謀に満ちた、狂乱の一夜が始まる。

力になびくか、信念を貫くか、権力と芸術のはざまで揺れ動く人々のパワフルな群像劇が展開!(公演案内より引用)

マジョリティとマイノリティ、集団の怖さについて、考えさせられました。笑いはほぼありません。小日向文世さんと小林隆さんのラストシーンが、無言の中に込められた二人のお互いに対する感情をひしひしと感じられてとても印象的。

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パルコ  2011-11-22


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◆新しい分野へチャレンジ!文楽『其礼成心中

【あらすじ】近松門左衛門の『曽根崎心中』がヒットしたために、曽根崎界隈で心中ブームが起きてしまい、曽根崎の天神の森のはずれで饅頭屋を営む半兵衛の商売は「縁起の悪い饅頭」と言われてさっぱり。

そこで半兵衛はこれ以上曽根崎で心中はさせまいと、天神の森を夜な夜なパトロール。ある夜、心中しようとしていたカップルに出会った半兵衛は、妻のおかつとともに心中を思いとどまらせようと説得するのだが・・・

ミュージカル(『オケピ!』)、歌舞伎(『決闘!高田馬場』)と、以前から新しいジャンルに挑戦されている三谷さんですが、人が演じる演劇という枠を超えた文楽作品は、三谷さんのチャレンジ意欲を表す作品と思います。

三谷さんだからこそできる文楽といいましょうか、三谷作品らしいハートウォーミングなコメディで、文楽初心者が文楽の魅力を感じることができる作品と思います。

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パルコ  2013-08-21


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